キューバの作家レイナルド・アレナスの創作と同じくらい欲望する性。
生と同じくらい渇望する死。
カストロ政権の弾圧を逃れたアメリカでの自由より、輝いて見えるキューバでの苦しかった日々。
正の力が大きい人はまた負も大きく作用するんだなーと。
公開当時はサラッと観てしまって、あまり印象に残ってなかったんですが、今回も危うくサラッとしかけたシュナーデル演出。
しかし今回は随所に挿入されるレイナルド・アレナスの文に感じ入り、彼を演じるハビエル・バルデムがあまりに素晴らしく引き込まれました。
ってか、バスキアの時から思ってたけど、シュナーデル作品って豪華なキャストやイマジナリーな映像でアイキャッチが目立ちすぎて元の題材や物語を半殺してるというか、バランス悪いような。
今回もジョニデやショーン・ペンは素敵だったけど悪目立ちしてる。
でも、アレナスという作家を初めて知り、作品に興味を持ったので感謝。
あと、ディエゴ・ルナが思春期の性の象徴的エロスを醸していたのでとてもとても感謝。