スピルバーグの関わっているオムニバス映画として、『トワイライトゾーン』よりも圧倒的に『アメイジングストーリー』の方が面白かった。
1.「最後のミッション」
短い尺の中での状況設定や人物相関を端的に説明して、極限の二択を迫るまでの流れが上手すぎる。これぞサスペンスという緊張感の作り方が本当に見事であり、その緊張感を観客と共有し、「奇跡よ起こってくれ…!」と思わせることでラストの"奇跡"を作品において「都合のいいもの」から、「観たいもの」にしてしまう素晴らしさ。これが演出ってものなんですよ。
その奇跡もイマジネーションから由来されるというのもスピルバーグの映画愛を感じさせる。大傑作です。
2.「パパはミイラ」
吹き替えで見れて本当に良かったと思わせるミイラ姿のパパの珍道中。セリフ一つ一つが、ボケではなく切実さが極まった必死な言葉に思えてくるのが白眉で、最後の最後まで笑えるし感動できる見事なコメディになっていた。
短編として完璧。
3.「真夜中の呪文」
これはあまり面白くない。教室のシーンなんかにボケロバート・ゼメキスの趣向を感じさせるわけで、クリストファー・ロイドのいつも通りの演技が見どころ