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アンネの追憶のmhのレビュー・感想・評価

アンネの追憶(2009年製作の映画)
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親友との交流をメインにすえたアンネフランクの話。
イタリアのテレビ映画。
既存の映画化で扱った部分は軽く流し、見てない部分を多く、また、話を少し盛って映像化している。
・コルチャック先生がモデルと思しきラビのくだり。
・自由に書けないアンネがノイローゼみたいになる(ことでピンチを招く)くだり。
このあたりは完全な創作。
解放前の収容所であきらめ気味だった父親が助かるいっぽうで、アンネの恋人がどういう状況になったのかがピンとこなかったが、あれがいわゆる死の行進か。
カポの説明がなかったり、なんで親友家族がベルゲン・ベルゼンで2年も生きて(かつ、戦後も生き残っ)たのか、このあたりも説明がなくて不親切に感じた。
密告者探しとか、仲間同士のいがみ合いがなかったのが、救いになっているけど、それはおれがこれまで何度も見てきたから。
この一作で「アンネの日記」を履修しようと思っているひとにとっては、いちばん不親切なやつを選んじゃったねというほかない。
面白かった。
mh

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