まみ

ミツバチのささやきのまみのネタバレレビュー・内容・結末

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

フランケンシュタイン。目をとじて見えるものに吸い込まれてゆくアナ。わたしも死んだらどこに行くんだろうとか、洗濯機の轟音が何か追い立ててくるようで怖かったりとか、昔は目を閉じてこそ強く感じられるものと交感してた気がする。でも今は開眼していたいと思っていて、そういった世界と交感する力がもし強く残っていたら、むしろわたしは壊れてしまうだろうと思う。目を開いて見る世界も目を閉じて見える世界も流れ込んでくるなんて無理。
でもアナの中にはフランケンシュタインだけじゃなくて、内戦の禍根、つまり現実も容赦なく流れ込むし、それらをすべて受け止める。精霊も血も。生身の大人一人が抱えきれないものが小さな身体に両立してしまったのは、アナ・トレントとエリセが出会ったから、に尽きるんだと思う
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