停滞

ミツバチのささやきの停滞のレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
4.0
冒頭から「映画が来た!映画だ!」って跳ねて喜び自分で椅子を場内に用意して映画見る子どもたちがいい。しかしこの映画の見所は、純粋無垢でありながら儚さを漂わせるアナの存在そのものではないか。
黄色い光が差し込む窓に蜂の巣と同じ六面体が組み合わさった格子がついていて、自分たちがミツバチと同じ状態にいることを示しており、その前のミツバチの生態をひどいものだというシーンから社会批判だと思われる。ベッドの上で飛び回り遊ぶアナとイサベルは仲が良さそうだが、アナには孤独が感じられた。
停滞

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