バジリコ

山猫のバジリコのレビュー・感想・評価

山猫(1963年製作の映画)
4.3
時代の変革期、主人公は新しい時代に居場所がない「古い人間」として、自ら身を引くことを選ぶ。
豪華絢爛な舞踏会はその迫力に圧倒されるが、一方で老いと死を纏って孤独を感じる主人公を執拗にあぶり出す。その対比が切なく、胸を打たれる。主人公が甥の婚約者と踊るシーンは美しく、哀しい。


「現世から遠く離れた星よ その永遠なる輝きに比べ 我が命は短くはかない 我を迎えるのはいつか」
バジリコ

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