みーのカー

白夜のみーのカーのレビュー・感想・評価

白夜(1957年製作の映画)
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 最初に舞台のセットを一目見て好きになった!
 ナタリアはすがってくるくせ心は少しもマリオに傾かない自分勝手な人だけど、爪を噛みながら無邪気に笑っているのを見れば全部許しちゃう。マリオはマリオでいつまでもしつこく付き纏って諦めが悪いけど、子供みたいで憎めない。

 それにしても街の人は曲者ばかりだった。あと路上生活者がやたら多かった。恋人たち以外はやけに殺伐としていた。普通なら2人きりになるシーンでも、この作品では画面の端に必ずと言っていいほど彼らが映る。原作を読んだほうが意図が汲めるかもしれない。私としては、家のない人たちの前で雪を喜ぶカップルの無神経さを浮き彫りにしたいのかなと思った。

印象に残った場面
・恋が実った時と、破れた時で「雪」の持つ意味が変わったとこ
・ラストシーンのカップルとマリオの対比
みーのカー

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