Yui

白夜のYuiのネタバレレビュー・内容・結末

白夜(1957年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

マルチェロマストロヤンニとジャンマレーに愛されるマリアシェル羨ましい!イタリアのイケオジ、フランスのイケオジどちらも素敵すぎだしこの2人の共演が観れただけでもうすごく嬉しい。(この2人が同じ画面に映るのは切なすぎるラストだけでしたが…)

主人公のマリオの初対面の女性に対しての距離の詰め方とか、ヒロインナタリアの情緒不安定すぎるところとか、理由もろくに説明せずにナタリアから姿を消す下宿人とか登場人物それぞれに?ってところが多かった。登場人物全員が不器用といった感じだろうか。

可哀想で残念キャラの主人公マリオだけど、マリオを演じているマストロヤンニがもうイケオジでかっこよすぎる。ナタリアと会う為に一生懸命歯磨きしながら鏡で自分をチェックする姿は少年の様に可愛いし、ノリノリでソロで踊り出すシーンとかも可愛くてすき!
お祭りで食べていたステッキ状のお菓子はなんだろう?キャンディ?チュロス?なんだかすごく美味しそうに見えたし、1人で屋台のお菓子を食べ歩きしてるあんなに素敵なおじ様がもしいたら三度見はしてしまう。

登場人物みんなが不思議キャラでう~ん…と思いながら観てしまったシーンも多いけど、ラストのあの展開はマリオが可哀想すぎて一気に胸が苦しくなったし正直薄々察してはいた展開だったけど胸にどうしようもなく押し寄せるものがあった。気持ちはわかるんだけど残酷すぎる別れ方…。

ラストシーンでマリオに寄り添う様に現れるわんちゃんがまたいい味をだしている。冒頭のシーンでマリオが優しくしてくれたから慰めに来てくれたのだと勝手な解釈をしている。だって余りにも辛いから…(涙)

このお話の構図はジャックドゥミの「ローラ」に近いものを感じる。この手のお話は絶対に主人公が幸せになれないな。
初ヴィスコンティだったのでこれからどんどんヴィスコンティ作品入門していきたい。
Yui

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