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善き人のためのソナタのchipのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.5
久しぶりに観ました、
緊張感と優しい結末…
ほんとうにいい作品です。
レビュー2000の節目に選びました。


ベルリンの壁崩壊の数年前の東ドイツ、
監視されていた市民…
監視する側とされる側、
ヴィースラーとドライマンの人生が交差する。
冷静に職務にあたっていたヴィースラーが、変わっていく…
ほとんど表情のなかった彼が、ドライマンのピアノソナタを聞いて涙をこぼす。。


この曲を聴いた者は、
本気で聴いた者は悪人になれない。。

ドライマンが言う。。
彼の演奏には悲しみと切なさがあふれていました。
人の感情は監視できないと思う。

中国や香港、ロシアも今現在こんな状況なのだろうか。。?


「感謝を込めて HGWXX7に捧ぐ」
「私のための本だ」
話したこともない二人だけれど…
確かにつながっていました。


ヴィースラーを演じたウルリッヒ・ミューエは、撮影翌年に癌で他界したとか…享年54歳。
この作品と同じ年代を東ドイツで過ごしたんですね。
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