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リング2のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

リング2(1999年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

鉄が電磁波によって磁気を帯び塑性が変化する事の応用実用化としての鉄粉をテープに塗った媒体。それをビデオテープと呼ぶなら。前作での貞子の最終兵器それは霊波も電磁波の一種その理論を応用した呪いのビデオ。今作には霊波が水の浸透圧など組成を変化させるとする新理論が登場。となると紙テープを霊水に浸した水フィルムや水ビデオテープが完成するかと思いきや本作にそんな呪いのメディアは出て来ない。乾いてはいけないので常に高湿度下に保管しなければならないからか。元々事件の発端は井戸の上のペンションのビデオが貞子の広域怨念電磁波圏に汚染された事によるとされているが今作では井戸の水さえも貞子の邪念に汚染されていたとする解釈へと物語が集約されていく。貞子の怨念は物凄く。実験中もテープどころかデッキ及び周辺機器まで汚染。プール一杯の真水をも軽く汚染する。ネット時代じゃなくて良かった。黒沢清の回路のような事態にならなくて。さて。今ならcgで水が逆巻いたりの映像化なのだろうがそんな事のない本作の静謐さが良い。例えば。死者の念で。井戸水が真田広之に実体化。そして親子再会。惑星ソラリスみたいでブキミセツなくて良かった。
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