Kota

恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズのKotaのレビュー・感想・評価

3.2
“理想のようにはいかない、それが世の中ね。”

ミシェル・ファイファーが止まらない。“アイ・アム・サム”、“ストーリー・オブ・ラブ”の流れで彼女の演技が観たくて鑑賞。80年代シアトルで落ち目の兄弟ピアニストが、挽回のために女性ボーカルを探すが…。ジャケットからは想像出来ないほど、渋くて大人な物語だった(恋愛要素少ない。)

歳をとると夢だとか愛だとかそんな儚いものに身を任せられない、80年代シアトルの発展途上な感じと寂れた心が見事にシンクロ。光の使い方やシーンの繋ぎ方も絶妙に古臭くて、ジャズピアノの音楽も含めて心地よかった。所々に“ララランド”を感じたのと、終わり方に余韻があって好き。にしてもブリッジス兄弟全然似てないな…。
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