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日の名残りのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

日の名残り(1993年製作の映画)
4.0
「ハワード・エンド」のキャスト、スタッフが再結集。ジェームズ・アイヴォリー監督の代表作。
カズオ・イシグロの原作を、一部脚色。男と女の想いを静かな眼差しで描いた名作となった。
原題:The Remains of the Day (1993)

英国の名門ダーリントン邸で仕えた老執事(アンソニー・ホプキンス)は、結婚して辞めた女中頭(エマ・トンプソン、)から届いた手紙を見て、休暇を初めてもらい20年ぶりに会いに行く。
その途上、過去の思い出を振り返る…。

「それでも時々人生を誤ったと思うことも。人は皆そんな思いを抱くものです」

品格を重んじ、ナチスびいきと批判されたダーリントン卿にひたすら忠実に仕え、自分の気持ちを決して表に現さない英国執事を演じたアンソニー・ホプキンスが素晴らしい。「羊たちの沈黙」よりこちら。彼のベスト。
エマ・トンプソンも好演。(私が選ぶ)この年の主演女優賞は「ピアノ・レッスン」のホリー・ハンターと分けました。
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