イチロヲ

華麗なる追跡のイチロヲのレビュー・感想・評価

華麗なる追跡(1975年製作の映画)
4.0
冤罪により死去した父をもつ女スパイ(志穂美悦子)が、父の敵となる闇組織に単身忍びこむ。千葉真一の秘蔵っ子として人気を博したアクション女優、志穂美悦子の主演作。

内容はストレートなスパイ・アクション。変装・隠密・格闘をキーワードに、エッちゃんの一人舞台が展開される。千葉真一ゆずりの「連続まわし蹴り」がめちゃくちゃカッコよく、多彩な70'sコスチュームに関心が高まる。

中盤になると、熊の着ぐるみを被った天津敏によるレイプシーンが登場。悲惨なんだけどマヌケという、ソクブン特有の脱力演出が冴え渡っている。ちなみにレイプされる少女役は、「女番長 感化院脱走」で異彩を放っていた若手女優・大森不二香。

終局では、多羅尾伴内のパロディが展開されるのだが、さすがに男装は無理がある。個人的には、前半部の荒唐無稽な捜索劇を貫いて欲しかったが、そこは石井輝男監督作品との差別化だと思えばオーケー。クライマックスの火薬の量に驚愕すべし。
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