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1000日のアンのchaooonのレビュー・感想・評価

1000日のアン(1969年製作の映画)
3.6
来週観劇予定の来日版ミュージカル『SIX』に向けて予習✍️
ドラマ『THE TUDORS〜背徳の王冠〜』とマンガ『セシルの女王』をメインに今進めているんだけど、そろそろアン・ブーリンのパートも佳境なので、アン王妃を描いた映画にも手をつけてみる😋

16世紀のイングランド🇬🇧👑
史上最も悲劇的な情事として知られる英王国ヘンリー8世とその2人目の妻アン・ブーリンの愛憎物語💔
1人目の妻キャサリン王妃の侍女から王妃へ👸にも関わらず僅か1000日で反逆罪で処刑されるまでの波乱の日々を描く🩸

『西部戦線異常なし』などの脚本で知られるマクスウェル・アンダーソンの戯曲を映画化した作品🎭

アカデミー賞で9部門にノミネートの内、衣装デザイン賞を受賞🏆
ゴールデングローブ賞は作品賞含めた4部門受賞🏆✨

とりあえず賞取ってるだけあって、衣装や装飾がとても美しくて観ててうっとり👗✨
アンブーリンのイメージって何か緑💚が強いんだけど、今作では美しく鮮やかなブルーのドレスやエレガントな白いドレスが印象的🤍💙✨✨

THE TUDORSの方も衣装綺麗なんだけど、あの頭に付けてる輪っかみたいな飾りとか髪の上にクロスになってる飾りとか、これぞテューダー朝って感じする✨
裁判の黒いドレスも上品で好き🖤
女性だけじゃなく、ヘンリー8世の華美な衣服も素敵だし、ちゃんと時代考証に基づいたデザインで肖像画からそのまま出てきたような感じも見応えある✨
枢機卿の服がびっくりするくらい赤い😳❤️





⚠️史実に基づいた内容なので基本ネタバレしてます⚠️






既に前述の作品等、ヘンリー8世関連の作品をいくつか観てるけど、結構アン・ブーリンの人間性とか策略度合いとか描き方が違ってて面白い🤔
諸説ありつつ、実際のところは詳細は分かってないってところもあるだろうし、作品的脚色もあるだろうから幅があるのもまあ納得。
6人の妻の中では一際気が強くて、美貌よりも手練手管で王の関心を上手く操ったって感じは共通項のようね。

とは言え今作はそこまでアンが駆け引きでヘンリー8世惹きつけようってよりは、ホントに興味なさそうなとこから始まり、姉メアリーの二の舞は嫌みたいな嫌悪感も持ってるところから、交流を持つ内に好意を持ち始めるって感じの基本アン悪くない感じで描かれてる印象!
そもそもアン役のジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドが美しいもん😇
まあ映画だからそうなるのは当然だけどね。
気の強さも出てるし、フランス帰りで明け透けな感じも怖いもの無し感あるお嬢さん。

ブーリン姉妹のモメモメも特になし。
姉メアリーが先にヘンリー8世の愛人だったこととか、既婚者だったのに孕まされたこととかセリフでは出てくるけど、くたびれた感じのメアリーが一瞬だけ登場😂


最終的に処刑に至った有罪の理由付けがアンの不貞になってるけど、ここも今作は完全に捏ち上げという形で描かれていた🤔
これも割と定説みたいね。
言質取るためにアンの不倫相手候補に拷問するシーン出てきて、凄い原始的だけど、縄で頭を締め付ける拷問はシンプルながら効果的に痛みを与えそうだ😨🪢

歴史を知ってる我々からしたら後にヘンリー8世とアンの娘エリザベスが偉大なる女王になる事は周知の事実なので、アンが捨て台詞的にエリザベスが女王になると宣言するところはキマッているが、ちょっと映画的演出が過ぎるだろうとは思った😇

尺長い分、1人目の正当な妻・キャサリン・オブ・アラゴンがありながら、世継ぎの息子欲しさと、アンと再婚したさでカトリック教会が禁止してる離婚にこじつけるためにあれこれやったり、それによって起きるローマ法王との確執やらトマス・モアの処刑等のエピソードも満遍なく描かれてる感じで流れは分かりやすかった。

そしてどうやってもヘンリー8世はクズ😇
「離婚も死も慣れる」みたいなこというセリフあったけど、あーだ、こーだ理由つけて6人も妻変えてるなんてホント酷え輩だよ🤪
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