せっ

スパイダーマン3のせっのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
4.0
悪がいっぱい。

今回ピーターですら闇堕ちしかけるし、ハリーも闇堕ちしたかと思えば仲間になったり、敵2人も元々は普通の人間のように、単純な悪vs正義じゃないのがよかった。その分話が込み入っててとっ散らかってるので評価が低いのもわかるけど私は好き。(砂人間の急な改心はびっくりしちゃったよ)

ヴェノムもいらないっちゃいらないけど、人の中に入り込むという特質が、1人の中に善と悪があるという今作のテーマ自体を担ってるので割と重要なのでは。今作のヴェノムは完全悪だったけどトム・ハーディ版では正義になるの、善と悪が流動的な今作を見れば割と納得できるわ。

ついでに言えばヒロインのMJ自身に心の迷いがあって少し過ちを犯しちゃうのが描かれてるのすごく好感が持てる。

ハリーは今見るとめっちゃ『シャン・チー』みたい。絶対的な父親の呪縛から父親が死んでもなお囚われているシャン・チーより悲しき男よ。

ここまで来ると新聞社のおじさんや大家さんがピーターの保護者みたいになってきてるのかわいい。
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