しろくま

スパイダーマン3のしろくまのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
4.0
2022.02.03/028/図書館DVD
ある日、空から落ちてきた黒いスライム状の物体。黒いその物体は、ピーター(トビー・マグワイア)の体にまとわりつき、赤いスーツをみるみるうちに黒く染めていく。

黒いスーツをまとった〝ブラック・スパイダーマン〟。これが結構かっこよくていいんだけど、黒いスーツのパワーに酔いしれ、怒りを制御することができずに粗暴になっていくピーター。ダークサイドの落ちていくのか。まさに、善と悪は表裏一体って感じで心配になるものの、ピーターの数々の奇行、特に変なダンスには笑ってしまう。

その後、黒い物体はピーターから離れ、カメラマン・エディにとり憑き、エディは、黒づくめの怪物になっていく。これって〝ヴェノム〟だったんだね。

父をピーターに殺されたと思い込み、〝ニュー・ゴブリン〟となってスパイダーマンに戦いを挑む親友ハリー。女優として立った舞台の評判が悪く将来に悩む恋人MJ。MJにプロポーズをしようと思ってもタイミングが合わず、ブラックスーツの影響で悪に染まっていくピーター。本作でも悩み多き3人。それぞれが、葛藤をしながら最後に心を開いていくところが見どころ。

終盤、サンドマンとヴェノムの悪役の結託に対抗して、スパイダーマンとニュー・ゴブリンが共闘する友情のタッグマッチはワクワクが止まらない。

ベンおじさん、ハリーの父親それぞれの死に対する赦しのシーンがあるなど、上手くまとめて完結編に相応しい作品になっていた。
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