ノットステア

スパイダーマン3のノットステアのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
4.4
○感想
『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』を映画館で観るために予習として観た。
実は観るのは初めて。
アベンジャーズの中でスパイダーマンが一番好きだなぁと思ってたし、スイングして移動するのもカッコいいなと思ってたけど、トビー・マグワイア版とアンドリュー・ガーフィールド版は全く観てこなかった。いつか、、、は新作公開とともに来た。

一作目と二作目がヒーローとして生きていくまでの話だと思うんだけど、三作目のテーマは、油断と慢心、自己顕示、改心、復讐心、赦し、自分よりMJを大事にできるか、という感じ。
ハリーとの決着のために作られたような気がする。
まぁ、サンドマンは良かった。ベンおじさん殺害への赦し。絶対的な悪ではなく、理由と罪の意識があった。単純な勧善懲悪でなくて良かった。
でもヴェノムはピーターとハリーの共闘を描くために登場させられた感じがする。他の役割はピーターの心の歪みを大きくするためだけだから、ヒーローの中にも攻撃的な面があるっていう表現とはちょっと違うし。。。
面白かったけど、面白かったけれども!!!

セリフが説明的すぎるかなと思った。
カメラマンのブロックは自業自得。なんか、反省せず終わった。。。

大家さんめっちゃ理解ある人、、、家賃払え、ピーター。


あ、、、なんとなく。わかった気がする。詰め込みすぎたのか。。。敵キャラもテーマも。ヴェノムとかサンドマンとか、ゴブリンとか、どれかを後回し(第4作目を作るとか)にすれば良かったのかも。あ、でも、そうするとハリーとの共闘ができないか。うーん。いや、ハリーとの共闘を第4作にすれば、、、うーん。うーん。難しい

以下、ネタバレ





○印象的な場面と感想

・脱獄囚マルコ登場。「俺は悪人じゃない。運が悪かっただけだ。」

・プロポーズの指輪。メイおばさんと会話。
メイおばさん「ベンに求婚されたときとてもドキドキした。若かったわ。それに彼が大好きだった。」
ピーター「それで“イエス”と?」
メイおばさん「そう言いたかったけど断った。まだ早すぎた。彼にとっても。それであせらないで待つことにした。愛だけで行き詰まりたくなかったの。男は妻を理解して自分より大事にできなければ。あなたにできる?」
ピーター「ああ。できるよ」
メイおばさん「じゃ祝福してあげる」
プロポーズは仕方が大切。一生忘れないような…。メイおばさんから指輪をもらう。

・ハリーとの戦い
背後から襲い掛かる。グライダーで最初から串刺しにすれば終わりじゃん、と思った。
聞く耳を持たないハリー。
途中、落とした指輪を負うところとか、映像がきれいでカッコいいんだけどもね。狭いところを高速で移動するのは怖いなぁ。僕が動くわけでもないのに。先端恐怖症とはちょっと違うだろうけど、目になんか当たったり刺さったりしそうで、、、
案の定重傷を負う。

・舞台が酷評。
「しょせん批評だ。こんなこと慣れなきゃ。スパイダーマンだって年中けなされてる。」
「あなたのことじゃない。私のこれからよ。」
「だからこんなことで落ち込んじゃダメだ。自分を信じて馬にムチを入れて」
「何が馬よ!私の気持ちも分かって。これって…。この言葉ってまるで父が書いたみたい」
警察無線「クレーンがコントロール不能になった」
ピーター「“やっつけて!”」うなずくMJ
ピーター「ごめん」
シンビオートがピーターの部屋にいる。
なんか、ちょっとお互い様じゃんって感じ。今までのすれ違いを考えると、、、でもせっかく結ばれたんなら相手の気持ちを考える、相手をよく見るってのは当たり前だとも思うぞ、ピーター。でも、相手の気持ちと状況を把握して、自分を制御するのって難しいよね、、、
メイおばさんとの会話も思い出して!!

・グウェンを助ける。(クレーン車のシーン)。ここのスパイダーマンはカッコいい。ギリギリ。さすがヒーロー。
ビューグル紙の新人、エディ・ブロックに写真を撮られる。ピーターは素人…
ブロックはグウェンの彼女。

・MJ降板
目の前にちやほやされるスパイダーマン。

・名誉市民賞パーティ
舞台を降板させられたことをハリーには伝える。ピーターは知らない。
グウェンとの逆さキス。MJが見ている。

・プロポーズ失敗
合図したらシャンパンと一緒に指輪を。グラスに沈めて。
「高そうなお店。」
「特別な祝いだ。ブロードウェイ・スターに」
「スターなんてよして」
「君はスターだ。実力だよ」
「ピーター。そんな気分じゃないの」
「君の気持ちは分かってる。僕も経験がある。そんなの年中だ。街中に僕のポスター。子供はハロウィンに僕の仮装で走り回る。まるでカリスマだ。きのうもみんな大騒ぎ。“スパイダーマン!”って。なんでだ?僕はただ…クイーンズ育ちのダサい子供だったのに…」
そこにグウェンがいる。実験仲間。初耳。で命も助けた。ただの友達だ。
「彼女とキスしたのはどっち?スパイダーマン?ピーター?」
「なにが?」
「分かってるくせに。あれは私たちのキス。どうしてしたの?私の気持ちも知らないで。私が嫌い?」
「君が嫌い?こんなにも君を愛してるのに。君は恋人だ。彼女はただの友達だ」
「気分が悪い。帰るわ」

・ベンおじさんを殺した真犯人。それはサンドマンになった男だった。
「どうかお任せを。犯人は必ず捕まえます」
「任せろだと?おじを殺した犯人が間違ってた?それを2年も放っておいて、なぜ黙ってた?」
警察「落ち着け」(お前がが言っていい言葉か?言う時の表情とか、、、これは腹立つ)
「おじを殺した男が街を歩いてるなんて!」
ピーターの部屋にMJが来る。「バカはしないで」「後悔するようなこと。違う犯人にしたような…」
「銃を奪おうとしたら窓から落ちた」
「あなたを責めてないわ」「心配だから来たの。あなた過ちを犯して罪の意識を抱いてる。そばにいるわ」
「ありがとう。だが僕は大丈夫。助け要らない」
「誰だって助けは必要よ。スパイダーマンだって」
スパイダースーツを着て寝る。
違う犯人との会話を思い出す。「やめろ。助けてくれ!」「おじさんはどうだ。助けたか?どうだ!」
シンビオートが寄生、黒いスパイダーマン。気分がすごくよくなる。「こいつは最高だ」横暴な性格になる。

・シンビオートを教授に調べてもらう。寄生生物の可能性。教授、専門じゃないのに詳しい…

・スパイダーマンvsサンドマン
赤いスーツもあるのに黒いスーツを選んで着る。
たたき前にブロックが撮影したカメラを壊す。
「フリント・マルコ。」
「何の用だ」
「ベン・パーカーを容赦なく撃ち殺したろ」
「お前に関係あるか」
「大ありだ」
水でサンドマンを流す。「せいせいした」
帰宅。
大家「家賃は?」
ピーター「今度」
「自由の国でも家賃は貰うぞ」
「うるさいよ」
「家賃を」
「ほしけりゃこのドアを直せ!」
娘「ひどいわね」
大家「彼はいいやつだ。何かあったんだろ」(まさかの娘以上に大家さんの方が理解ある人だった…)

・メイおばさんと話す。
犯人(マルコ)がスパイダーマンに殺された。
「スパイダーマン?まさか。彼が人を殺すなんて。どうして?」
「僕…彼は…。おばさんも当然だと思うだろ?」
「人の死を当然なんて言うべきじゃないわ」
「おじさんを殺した男だ」
「ベンは私たちの宝だった。でも私たちが復讐心を抱くなんて決して望まない。復讐心は毒と同じ。人を蝕み知らないうちに人を醜く変えてしまう」

・ピーター自宅
ピーター「ディコヴィッチさん」
大家「オレンジは?」
ピーター「結構です。さっきはすみませんでした。ドアのことで怒鳴って。」
大家「構わんよ。だが悪いと思うならピザでもおごってくれ。今日でもいい」
ピーター「OK」
大家「電話が故障か?」
ピーター「いえ。ただ何て言おうかと」
大家「相手が女性ならこう言え。“君はいい女 僕はいい男”」
娘「ピーター」
大家「女性に電話する」
娘「MJに?よかった」
大家「(娘に)よけいなお世話だ。行け。(ピーターに)電話を。」
娘「かけて」閉めた扉を開けて
娘「じゃあ」

・ハリーとMJ
家でダンスしながら料理して食べてキスして。
父「目的を忘れたか?」ハリーが記憶を取り戻す。

・ピーターからMJに電話
「ゆうべのことで話したい。僕がどうかしてた。助けに来てくれたのに。君に会いたい」
そこにハリー。
ピーターが大事なら言う通りにしろ

・MJに別れを告げられる。(ハリーの仕業)「お互い問題があるなら話し合えばいい」
指輪を見るも、好きな人ができたという。
ハリーとピーターの会話
MJはウェイトレスのアルバイトをしている。(初耳)
MJとハリーが交際しているという噓

・“泥棒!スパイダーマンの真の姿”
ブロックのフェイク記事
偽造写真カメラマン解雇

・教授から電話
宿主の特性を増幅する。とくに攻撃性を
ノリノリで強気のピーター。ダンスシーンとかもうヤバいやつ
サンドマン復活

・グウェンとデート。(ブロックが目撃)
バイト中のMJ
ピアノを弾き始め、グウェンと踊り始める。
グウェン「これって嫌がらせ?」MJにむかって「ごめんなさい」
追い出そうとするガードマンを倒し、止めようとしたMJも張り倒してしまう。

・ピーターの部屋にメイおばさん
「“自分より妻を大事に”って言ったろ?まだムリだ」
「どうして?あんなに自信があったのに」
「ああ。僕は…彼女を傷つけた。どうしていいか…」
「一番難しいことから始めるのよ。自分を許すこと。あなたを信じてる。あなたは立派な子よ。あなたなら問題を解決できるわ。きっとね」

・ハリーの家
「ハリー。助けてくれ。僕1人で2人は倒せない」
「お前など助けない」ハリーの顔には傷
「ハリー。彼女のためだ」
「出ていけ」
執事「ハリー様。黙ってましたが私はすべてを見ています。」
「何が言いたい?」
「お父上が亡くなった夜、私がご遺体を清めました。お父上を突き刺した刃はご自分のグライダーのものです。お父上の名誉も大事ですがお父上はご自分で命を落とされたお父上を好きでした。あなたのことも…友達もあなたを愛してる」もっと早く言えよ!

・スパイダーマンvsヴェノムとサンドマン
ピーター「話せば分かる」
ヴェノム「その通り。お前に屈辱を与えてやる。お前にされたように。覚えてるか?お前が何をしたか。お前はグウェンを奪った。今度は俺が奪う。どうだ、ヒーロー?」ブロックの恨みはわけわからないな。スパイダーマン=ピーターと分かったくせに。
ハリーがピーターのピンチに駆けつける。「間に合った」「ゆっくりしすぎだぞ」「文句言うな」
ピーターを庇ってハリーの重傷。
ヴェノムに捕まっても自力で抜け出せるのに、なかなか解こうとしない。そのせいでハリーが死んだ。もたもたしてるから…
ヴェノムの死。
サンドマンと和解。
「こんなことに…だが仕方なかった」
「おじを殺さなくても他に道はあった」
「娘が死にかけて金が必要だった。それに怖かった。俺は車をよこせと言った。彼は“銃を捨てて家に帰れ”と言った。俺を救おうとしたんだ。そのとき相棒が走ってきて握ってた拳銃が…ひどいことをした。ずっと後悔してきた。許せとは言わない。分かってほしいだけだ」
「僕もひどいことをしてきた」
「好きでしたんじゃない。俺に残されたのは娘だけだ」
「君を許す」
ハリーと和解。ハリーの死。
「君を傷つけた。ひどいことを言って」
「いいんだ、ピーター。友達だろ?」
「親友だ」あまり言葉が多くないのが良かった。「best friend.」これだけで十分。

「どんな状況に出合おうと心に葛藤が起ころうと常に道はある。ハリーが教えてくれた。彼は最高の道を選んだ。選ぶ道で自分が決まる。正しい道は必ず見つかる」