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スパイダーマン3のdjangoのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
5.0
1作目と2作目で語られた、大いなる力には大いなる責任が伴う。
その言葉と、ヒーローとは何か?
そんなテーマを全てぶち壊した映画。

ヒーローとは、自分勝手に暴力を振るうクズ。
スパイダーマン(ピーター・パーカー)の被害者が群れになってスパイダーマンを襲う。
そんな時、1番の被害者であったハリーがスパイダーマンに手を差し伸べるのであった。

うーん。
深い。
深すぎて、わからないけど、完璧なヒーロー映画を完璧にぶち壊すことで、シリーズとして完璧な最期を遂げたとでも、言うのだろうか…?
この先を観たいとは、まるで思わない。
スパイダーマンがピーター・パーカーに還った。
全部がM・Jにいってしまって、M・J自身魅力的でも何でもないから、ピーター・パーカーにしかわからない世界になってしまった。

3作観て思ったことは、このシリーズは失敗作だった。3作通して観ると、ヒーローでも何でもないし、大いなる責任がなんたらって話も笑ってしまうほどの嘘っぱちだった。
そして、それがある意味リアルなアメリカを体現していて、失敗作でありながら、嘘偽りない真実と呼べる映画だと思う。(笑えることに、ラスト周辺はそれでもそれなりに繕ってきた。その頃にはピーター・パーカーの言うことなんて信じていなかったが)

まるで感情移入出来ない映画だったが、そもそも、年がら年中コスプレして暴れまくって、ビッチに夢中な天才科学者の卵に、僕ごとき凡人が感情移入出来ると思う方が自惚れであった。
目が覚めたよ。
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