ご

スカーフェイスのごのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
3.8
"ストリートでもクラブでもどこでもまるで止まらないトニーモンタナのよう!"
これは僕の大好きなラッパー、SEEDAが若き日に残した有名なリリックだ

その元ネタである、全世界のギャングスタラッパーに愛される犯罪者アイコン、トニーモンタナを生み出した映画がこのスカーフェイスである

__

ゴッドファーザー然り、アルパチーノはとにかくマフィアをやらせたら最高にクールでクレイジーな演技をしてくれる

その上でこの映画では、ゴッドファーザーのマイケルコルレオーニとは違い、終始イビルジョーの如く血管を浮き立たせた、ブチギレ状態のアルパチーノ御大を拝むことができる(ゴッドファーザー2のマイケルも相当ブチギレてはいたが)

突如発作のように怒り狂う演技(特に妹に関することでマニーに初めて怒る場面)は必見で、トニーモンタナがいかに手のつけられないやつなのかがよく分かる

__

この映画は女性陣も魅力的で、エルビラはもちろんのこと、妹のジーナも相当イカした演技を魅せてくれる(ラストの発狂シーンは恐ろしくもあまりの不憫さに笑えてくるから不思議だ)

基本シリアスな映画ではあるのだが、全編通じて皮肉が効いているので(The world is yoursの伏線然り、ジーナの発狂然り)、あまりふさぎ込んだ気持ちにならず鑑賞できるのもおすすめの点

ラストシーンではトニーモンタナの大暴れを目に焼き付けて、日々のストレスを発散しよう

__

全編通して出てくるウイスキーが意外と安物で、僕でも買える値段帯のものが多くあったので、トニーやフランクの気分になって同じウイスキーを飲みながら鑑賞したが、いかんせん長いので飲み過ぎてしまった
ご