アンドレイタルコフスキーによる一大叙事詩。
画家アンドレイ・ルブリョフの半生とともに、15世紀のロシアで起きた事件が淡々と描かれていく。
うーん…。全然ハマれなかった…。
そのあと製作する「惑星ソラリス」をはじめとする難解な作品とは異なり長尺ながらもストーリーが分かる作りになっている。
それでもロシア史を知らないと理解できないシーンが多々あり複雑でした。
映像は圧巻です。冒頭の気球シーンから、謎の宗教の儀式、タタール兵による襲撃、ルブリョフの息子がやる鐘の制作シーンなど。
各章に必ずインパクトのあるショットを出してくる。
このころはタルコフスキーのゆっくりな長回しは確立しておらずカメラワークにスピード感があります。
黒澤明を意識しているのが分かります。
そしてルブリョフの芸術に対する思い。
様々な悲劇に目撃しイコンが描けない彼でしたが、息子の創造に対する勇気に感動させられラストで完成させます。
ずっと引き込まれましたね。
ただ、やっぱり眠くなるし疲れました…。
好きな作品ではないです…。
タルコフスキー最後に観る「ノスタルジア」はどうなるのか…。