サーフ

砂の惑星のサーフのレビュー・感想・評価

砂の惑星(1984年製作の映画)
2.8
ドゥニ・ヴィルヌーヴの「デューン 砂の惑星 PART2」を今日見て来たのでついでにまだ見てなかったデヴィッド・リンチ版「砂の惑星」を鑑賞。

アトレイデス家は皇帝の策略によりハルコネン家に襲撃され、一族断絶の道を辿る事となる。
その様な状況の中でアトレイデス家の王子ポールは何とか生き延びる事が出来、砂の惑星の民フレメンと共に行動を行う。
行動を共にする中でポールは一族全滅へと導いたハルコネン家への復讐を画策していく…と言うのが大まかなストーリー。

ドゥニ・ヴィルヌーヴの「砂の惑星」Part1、2で合計5時間あっても物語を全て描き切れていない感めっちゃあるのにたった2時間ちょいで「砂の惑星」を描こうとする事が土台無理な話。

前半の流れはドゥニ・ヴィルヌーヴ版と然程大差は無い。エフェクトもCGのクオリティという差はあれど、ドゥニ版に踏襲された要素も結構あったんだという気づきがあった。
後半のストーリー展開が本当にメタメタ。ドゥニ版ではPart2で丁寧に描かれていた「ポールが一国の王子から救世主へと変貌していく」という要素がごっそり抜け落ちてて自国が滅亡した後ぬるっと砂の惑星の民フレメンの仲間に入ってぬるっとリーダーになってる。なんで指導者になり得たのか全然分かんないから物語に入り込むことができない。

フェイドの扱いも酷い。ドゥニ版のオースティン・バトラー演じるフェイドはストーリーの中で存在感放ってて主役を食う勢いだったけどこの映画のフェイドは「出番無かったから最後にとりあえず見せ場作っておいた」感強い。

ヴィジュアルのキモさで統一されている感じは良き。

この映画見てて一番分からんかった事は劇中登場するパグ犬はなんか意味合ったんか???という事。
サーフ

サーフ