映画武士道

ザ・ウォーカーの映画武士道のレビュー・感想・評価

ザ・ウォーカー(2010年製作の映画)
2.5
終末戦争後の近未来を舞台にした映画作品。
分かりやすく言えば北斗の拳の世界観(マッドマックスとも言う)を舞台にした作品。
主人公の男が荒れ果てた荒野をさすらう、そして北斗に出てきそうなヒャッハーな悪党たちを退治しながら旅を続けます。(ほとんどケンシロウ)
北斗と大きく違うのはただの終末後の世界をさすらいながら世直しする物語ではなく、ある一冊の貴重な本を巡る戦いだということでした。
貴重本はどこか魅惑的な魔力を感じます。終末後の世界で多くの人たちが命を落としてまで争ってまで手に入れようとする本は一体どんな本なんだろう?
このあたりの設定は本当に良いと思います。
すごくワクワクする序盤から中盤でした。中盤までなら星4クラスです。
それが一変してしまうのはその本がキリスト教の聖書だと判明してから。
そこから急にキリスト教万歳!みたいな宗教映画化していきます。
キリスト教を既に信じている人には楽しいと思うのかもしれませんが、私は異教徒ですのでその辺はすごく気持ち悪く感じました。
キリストの教えは神の教えで一冊だけ残された聖書の力で世の中を立て直すんだ。という信念のもとに人生をやり抜いた主人公。確かにキリスト教徒ならなんてすばらしい!って思えるのでしょうし、キリスト教徒でなくても宗教的情熱のままに一生懸命に生きた姿は素晴らしいとは思えますが。それでも私はキリスト教が唯一の神の教えでもないと思いますし、キリスト教を盲目的に素晴らしい!とは思ってもいないのでなんとも後半はキリスト教宣伝映画のようで居心地が悪くなってしまいました。

あと思ったのは終末後の世界でもヒャッハーな人たちはガンガン車を乗り回してること。物がない物がないって言ってて食料や水の補給すら困難な世界観なのに、なぜかガソリンは豊富に存在するんでしょうね。北斗の拳でもそうだったけどw
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