このレビューはネタバレを含みます
人類の可能性を感じられる映画
人類に子どもが産まれなくなった2027年が舞台で、普通に有り得そうな未来。
主人公は逃げて、隠れて、隠して、一つの希望を大切に運ぶ。緊張のシーンが続くが、時折緊張が緩和されるシーンもあり、そのバランスがいいのか飽きることなく見続けられる。お口でキャッチボールしたかと思えば大勢に襲われて射殺されたり、車で逃げられると思ったらエンジンがかからなかったり、友達が自殺したかと思えば寝てるだけだったり、その後射殺されたり…
また、長回し撮影やカメラワーク、飛び交う銃弾の音、移民達の意味不明な外国語などにより自分も同じ場所にいるような臨場感を味わえる。
争いの絶えない人類でも子どもという希望を通してわかりあえるのではないか。人類の未来のために人はどこまでも崇高になれる。そんな可能性を感じさせてくれた作品。