エレメント・オブ・クライムのノノのレビュー・感想・評価

トリアー長編デビュー作。脚本はそこまで驚きはしないけれど、色彩、構図、光、建物内の美術など画面に映るもの全てがトリアーの世界で作り上げられていて引き摺り込まれていく。フィルムノワールのようでもあり、水のイメージはタルコフスキー作品のニュアンスも感じる。
短編のノクターン然り、窓をつき破るという行為が頻繁に出てくる。また、いきなり人やモノをアップにするズームも独特で面白い。正直訳のわからないシーンも多かったけどあまりにも映像が好みで見入ってたら終わってしまった。もう一回見たい。