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ビギナーズのchaooonのレビュー・感想・評価

ビギナーズ(1986年製作の映画)
3.5
1958年のイギリスを舞台に、若者たちの夢と恋が錯綜する80年代ミュージカル♬

極彩色なネオンカラーに、夢に音楽に浮き立つ若者たち🎶🎷💃🕺🏻
いかにもセットな作られた街で、全てがショーのような虚構で、常に躍動的に進んでいく物語♬

ミュージカル調ではあるけど、どっちかっていうとMVのような雰囲気🎸♬
それもそのはず、監督のジュリアン・テンプルはミュージックビデオ界の鬼才と呼ばれてる方らしく、ピストルズやストーンズ、名だたるミュージシャンのMVも撮ってるみたい🎶

デヴィッド・ボウイも登場!
最初ボウイが主役かと思ったら違った!
しかも中盤ぐらいまで全然出てこない!!
でもいざ登場すると、一番ボウイのナンバーが力入っている感じ🎶
タイプライターの上で歌って踊り、タップダンスまで❣️
セットも豪華なミュージカルシーン🎶

前半は青春映画によくある、成功と愛のどちらを取るか?と言った葛藤や、若者の抱えるジレンマを音楽に乗せてポップに描いているけど、後半は急に人種差別勃発で、前半の自由で多様性に溢れた夢のような街が、地獄絵図に様変わり🔥

喧嘩や抗争のシーンもダンス表現で見せるのは、ちょっと舞台みもあってかっこいい✨
ちょっとウエストサイドストーリーみもある🎶
ポップな音楽とダンスで軽快に見せてるけど、でもかなりエグい感じだわ😱
ぶっ壊れた家族のナンバーとかも結構悲惨。

音楽や雰囲気は良かったのだけど、主題がなんなのかよくわからず🤷‍♀️
ティーンエイジャーのエネルギーって感じか???





自分的学びメモ📝

✏︎1958-60年という年は、エルヴィスが徴兵を受け、当時の大スター、バディ・ホリー、ビッグ・ボッパー、リッチー・バレンスが飛行機事故で亡くなった年。

✏︎1920年代以前のアメリカでは、子どもか大人か、この二つの概念しか存在しなかったが、そこに「子どもでもあり、大人でもあるという中途半端な時期」が、ロンドンのファッション業界を皮切りに世に認識され始め、第2次世界大戦後「ティーンエイジャー」という概念が定着。

✏︎1950年代はアメリカのティーンエイジャー文化の全盛期。『理由なき反抗』の大ヒットでも象徴される。

✏︎1950年代末、アメリカのロックンロールやブルースの反逆的なイメージがイギリスの若者の間で人気を博す。トラッドジャズに触発されスキッフルも大流行。
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