BS放送を録画鑑賞。
ようやく鑑賞。
1956年、ジョン・フォード監督作品。
他のフォード作品より深い影が差す作品となっている。異色作だ。
イーサン・エドワーズ(ジョン・ウェイン)は南北戦争後数年して兄の家族が暮らす実家に戻ってくる。その家族がコマンチ族酋長スカーに襲われ姪のデビー(ナタリー・ウッド)をさらわれる。イーサンはマーティン(ジェフリー・ハンター)とともに数年に渡ってデビーを連れ去ったスカーを執念で追い続ける、、、。
兄一家を殺害し姪のデビーをさらったスカーへの怒りと憎しみの表情を度々見せるイーサンを演じるJ・ウェインが印象深い。
イーサンはコマンチ族で数年過ごした姪のデビーや先住民との混血であるマーティンへ複雑な感情を抱いている。
この作品で描かれる先住民は完全に敵役と描かれ、主人公のイーサンは先住民への差別意識をはっきり表に出す人物として描かれている。
J・フォードは後年の作品『シャイアン』では先住民への視点ががらりと変わっている。