是枝裕和監督作品初鑑賞でした。樹木希林さんが出演してるなら…と観てみました。是枝監督の作品には今まで特に興味を持ったことがなかったんですが、こちらの作品が予想以上に良かったので、他のも観てみようかなと思いました。
夏の終わりの、涼しさと寂しさを感じて、家族の愛おしさと優しさが心にじんわりと染み渡ってきた。
俳優さんたちの演技が本当に素晴らしい。樹木さんとYOUさんが演じる母娘の掛け合いとか、姉弟2人で部屋から物を運び出すときに阿部寛さん演じる良多が頭を打ったときに小言言い合うのとかが特に自然でリアルで、“演じている”と感じさせない演技がとても良い。
娘のちなみがお父さんの「この家は俺が働いて建てたんだぞ。なのにお前…なんでおばあちゃん家なんだ」という言葉を聞いた後に部屋を出て「ちいさ…」と声をもらすシーンがとても好き。
親戚の家があんな感じの雰囲気なので、とても懐かしい気分になり、会いに行きたくなりました。