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歩いても 歩いてものmoneのレビュー・感想・評価

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)
3.7
劇的な事件は一度もない。
一見すると幸せな家族の集い。
けれど、ずっと息苦しい。

「歩いても歩いても」というタイトルの通り、作中には坂の多い町を登ったり降ったりする描写が目立つ。
「歩く」とは、距離を埋めること。
良太にとって、実家に帰ることはなかなか腰が上がらない行為。それを象徴するうんざりするほどの階段の多い田舎町。
家族という世界で1番近い関係にも関わらず、だからこそ埋まらない溝が浮き彫りになっていく。
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