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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のmoneのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

めっっっちゃいいじゃん、、、、、

印象に残ったシーンがたくさんあった
聴覚を失ったことによる、主人公の「理解」の話だったんだと突きつけられた。

「妻子を失ったのは聴覚のせいではない。アルコールのせいだ」
つまり、障害ではなく障害によって炙り出される人間性についての映画だと感じた。
ラストシーン近くで恋人のひっかきの理由をふいに理解したとき、彼はもう既に彼女を幸せにできないと悟った。
それは聞こえていたときには“聞こえなかった”彼女の心の叫びだった。

サウンドオブメタルってすごいかっこいいタイトルだから、なんで「聞こえるということ」なんてタイトル付けたの?蛇足じゃない?って思ってたけどラストシーンで全ての意味を理解した。“聞こえる”というだけでは、世界の美しさを感じ取れているとニアイコールなのだ。
(シーソーのシーンの「メタル」って意味にかかってるのかなと思ったら、インプラントで作った金属の音って意味もあるのだろうか、、、)

全編を通して、「孤独」と「居場所」について考えさせられた。久しぶりに感じたこの圧倒的孤独感。胸を締め付けられた。
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