消えない面影
「いっつもこうなんだ、ちょっと間に合わない。」
“結局”できなかったことを後悔する。わかっているけど、目の前のことに追われてしまう。
何気なく過ごしてしまった兄の命日とその翌日を振り返る。
本音のように見せた愛嬌と愛想が、入り混じる会話。
ただ黙々と言葉を拾って、感情を読んでその先を想像する114分。
セリフなのか？と疑うくらいに自然な会話と表情。そして目線。
お盆の帰省準備を始める頃に、見たくなる一作。
家族ではない人がすっと入ってきて、気付けば自分の一部になる。凄いことだよな～。
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15年前に亡くなった兄の命日に集まった家族。同居を狙う姉夫婦と失業中で帰省しずらい弟夫婦。言葉を交わしながら、互いの意思を確認していていく。
