しろくま

アルティメットのしろくまのレビュー・感想・評価

アルティメット(2004年製作の映画)
3.7
2022.11.05/239/GYAO
〝昨日特殊車両を奪われた。積み荷は中性子を応用した爆弾で、被害範囲は半径8キロ。爆弾には24時間の時限装置がついている。中心部に持ち込めば最悪のシナリオとなる〟

近未来のパリ。郊外で多発する犯罪に手を焼いたフランス政府は、危険地域の周囲に壁を築いて街の孤立化を図ったが、それって臭いものに蓋をする発想で、囲われたバンリュー13地区は、無法地帯と化していた。そんな中、麻薬を一掃しようとした住人レイトだったが、妹を連れ去られ、麻薬を奪った罪で逮捕されてしまう。

犯罪者の巣窟となった街の支配者タハは、高性能の時限爆弾を盗みそれを売りさばこうとするが…。妹をタハにさらわれたレイトと爆弾の奪還の使命を受けた潜入捜査官ダミアンはタッグを組み、24時間以内に爆発する爆弾解除に乗り出すのだったが…。

スピーディな展開のノンストップアクションで、CGやスタントを使ってないって凄すぎだが、これって地元青年のレイト役をパルクールの創始者のダヴィッド・ベルと捜査官ダミアン役をスタントマンのシリル・ラファエリが演じているからできること。手すりや階段、壁などをうまく使い、空間を縦横無尽に駆け回る姿は、まさに素晴らしい身体能力のスポーツ選手。鍛え抜かれた肉体を駆使したバトルは必見。シリーズ化されたのも納得の面白さ。続編も楽しみ。
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