囚人13号

宇宙大征服の囚人13号のレビュー・感想・評価

宇宙大征服(1968年製作の映画)
3.8
邦題詐欺映画だけど普通におもしろい。『2001年宇宙の旅』の陰に隠れた、史実と映画史における宇宙空間(アポロ11号によって宇宙が現実のものとなる以前の)、紀元前最晩年の一本。
米ソ冷戦の延長として戦いの場は宇宙へ移行し、人類初の月面着陸を何としても敵国より先に達成すべく特攻隊みたいに無謀なピルグリム計画に選出された男の物語なのだが、スペクタクルは抑えて前日譚にスポットを当てたほぼ人間ドラマ。

ただこれもある種プロパガンダ映画だしそうなると上層部の圧力がアルトマンを襲う、エンディングの改変ほか仲睦まじい男女や幸福な家庭とは一番遠い監督に親子のキャッチボールを撮らせているという、考えようによっちゃ中々グロテスクな映画でもある。
囚人13号

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