青二歳

眠狂四郎 円月殺法の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

眠狂四郎 円月殺法(1969年製作の映画)
1.6

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ通算13作目。松方弘樹版1作目。
監督:森一生(1/1)
脚本:高田宏治、高橋稔
撮影:武田千吉郎(3/4)
音楽:小杉太一郎(2/2)
雷蔵版は家斉の治世。家斉チルドレンにまぁ悩まされましたが…今作ではついに家斉が死に、跡目が家慶に決まった所から物語は始まります。家斉チルドレンが将軍位を継ぐなんて。
ふう…雷蔵の時代が終わり次の世代にわたったのですね…(ó﹏ò。)シンミリ…大映“眠狂四郎”松方弘樹版。

早速家慶が襲われてますけど大丈夫ですかね。大丈夫じゃなさそうですが。家慶が川津祐介だしオープニングからコッテリした質感。クライマックスに出てくる敵も成田三樹夫という濃さ。雷蔵版のエログロ感は一応引き継がれてます。スタッフは大映ですしね。でもすっごい物足りないというかコレジャナイ感。

エログロ感はキープしてましてその点は前向きに評価したいんですが、やっぱり雷蔵と比較すると松方弘樹が物足りない。メイクはつっこまないで置くとして、イケメンだし伏し目がちな表情もいい感じなんですけどね〜なんというかアンチヒーロー感を作り込む前に終わっちゃって。下衆さが足りない色香がない。急ごしらえの色気じゃ眠狂四郎は務まりません。
雷蔵版眠狂四郎はただの破天荒なプログラムピクチュアと片付けられてしまうものかもしれませんが、こうして松方弘樹番と比べると、市川雷蔵という俳優の稀有な存在感に改めて驚嘆いたします。いや、松方弘樹もキャスティングの無茶振りに頑張って応えていますけどね。でもね、市川雷蔵が眠狂四郎を演ると“狂四郎”になるけど、松方弘樹がやっても“一般人”にしか見えん。パンピーですよパンピー。なんせ声が軽い、セリフが軽い。〽︎ねむりぃぃ〜きょおしろお〜どこぉええゆぅくぅ〜♪じゃねーだろ。狂四郎どこに行っちゃったか聞きたいのはこっちじゃ!
褒めるとこ探したかったが以外になかった。
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