がんびーの

鶴は翔んでゆく/戦争と貞操のがんびーののレビュー・感想・評価

4.3
傑作戦争映画。

ソ連の戦争映画は初めてだったけど(見たことあるかもだけど記憶にない)凄く良かった。長尺で難しいイメージは偏見だった。短いしストーリーは単純。それでもって素晴らしいカメラワーク(これ本当にすごかった!)と美しい構図。傑作と呼ばれる所以がわかる。やっぱ戦争みたいな実際に起こった悲劇を映画にする時には、無駄に誇張せずストレートに伝えた方がいいなと思った。

婚約者が志願兵として戦争に行ってしまい、彼の帰りを待ち続けるベロニカ。しかし彼がいない間に甥のマルクと結婚してしまい後悔の念に苛まれる。彼は果たして帰ってくるのか…的な。

ありきたりな展開だから先は読めるけど、それでもっやっぱり胸を打たれる。ほんとラストは悲しくて見てられなかった。いい感じに美化してるけど残酷すぎる。

甥は糞だけど、空襲の最中に愛の告白をして顔面打たれまくるシーンは好き。あんな時にチェイコフスキー弾くな。

ベロニカがオードリー・ヘプバーンに見える。
がんびーの

がんびーの