とり

プレステージのとりのレビュー・感想・評価

プレステージ(2006年製作の映画)
4.2
バットマン対ウルヴァリン夢の対決!
なんていう宣伝をまったく見かけなかったのはやっぱり大人の事情ですよね…。
期待と不安の入り混じる中鑑賞しましたが、めっちゃ楽しめました。
こんなに凝ってて見ごたえがあるとは正直予想してませんでしたよ。
途中、鳥を使ったマジックのくだりが映画だからとわかっていても観てるのが辛かったけど、すべてが終わってみるとかなり重要なエピソードだったんだなぁと感心してしまいました。
鳥関連もそうだけど、冒頭からあらゆる仕掛けがほどこされていて、もう一回観なおしてみたい。
クリスチャン・ベールもどこまで細かく演じているのか、最初からチェックしてみたいですね。
ヒュー・ジャックマンとの競演もバランスが取れていて、それぞれハマってたと思います。
2人ともほぼ同時期にブレイクした似たような立ち位置にいる俳優だと思うし、見た目も対照的。
個人的に、外向きなジャックマンよりちょっと病的なベールの方が好みなので、終始ベール側に肩入れして観てしまいました。
ジャックマンざまーみろ~みたいな感じ。
ショービジネス界がテーマだからなのか、出演者がやたら豪華です。
マイケル・ケインはこういう重厚な近世ものだと更に輝きますね。
そこにいるだけで世界観の構築に貢献してる感じがします。
ヒロイン役のヨハンソンは正直好きじゃないので、単なるお色気路線から外れなかった今回は邪魔にならない程度の存在だったのでよかったです。
何よりも驚いたのはテスラ役のデヴィッド・ボウイ。超スッピンで普通のおじさん・・・。
テスラといえばハードロックバンドのほうをまず思い出す私です。名前の出自は同じだけど。
印象に残ったというか深く重く心に影を残したセリフがあります。
「消える方のことは誰も気にしない」
セリフでも映像でも非常に効果的に使われていました。
そういえば日本で予告編が流れ始めた当初のタイトルは「イリュージョンVS」だったんですよね。
プレステージに変更というか正されて心底よかった。
タイトルも含めての作品で間違いないです。
MOVIX柏の葉
とり

とり