とり

地球が燃えつきる日のとりのレビュー・感想・評価

地球が燃えつきる日(2011年製作の映画)
3.0
現実世界で大きめの太陽フレアが発生したということで、それっぽいB級映画で楽しもうとチョイス。
昨今のCG技術のおかげで映像面だけはそれなりのB級が増えました。
本作はB級と言うよりは真面目に作っているテレビドラマといった感じ。

ツッコミどころ満載で楽しかったです。大味というか全力で駆け抜けて後には何も残らない、でも鑑賞中は結構楽しい系。
要点をまとめた解説動画でも見てるような今風な作り。間とかタメとか知ったこっちゃないです状態。

ご都合主義が全開。
天文学的確率の出来事が次から次へと。
展開上都合の悪い人々がピンポイントで死ぬ。サクサクハッキング。フロッピーだからよくわかんない☆とか言っちゃうし。
そしてこの手の映画ではお約束の大統領がいない。人類滅亡の危機なのに現場主義にもほどがありますね~。スーパー頭脳ももっといっぱいいると思うが。
悪者の暴走っぷりが見どころの作品ですが、果たしてそれが独断なのか上層部の方針なのかよくわからん。
一応重役会議があって絶望感をチラッと出してるけど、世界規模でどうなってるのかの場面もないし壮大な設定のわりに小粒。

クライマックスの照射シーンはゴリ押しすぎて思考停止しちゃうレベル。それでいいのか!?蘇った地球は自転が超遅くて一日100時間の世界だった!くらい突き抜けてれば良かったかも。
スーパーマンが地球をグルグルして時間操作するシーンがあるけどあれと似た脱力感。
日本列島はちょうど安全帯に入ってそうに見えるなぁ。うっ頭が⋯まぁ⋯なんでもいいか⋯。かゆうま。
全体的にカメラの手ブレがひどいので見ていてしんどくなる場面が多々あります。緊迫感を出してるのか単に下手なだけなのか判断に迷うセンスのなさ。
個人的にはもうちょっと悲壮感が欲しいけど、まどろっこしさはないので鑑賞に耐えるレベルには到達してるかと思います☆
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