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新座頭市物語 折れた杖のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

新座頭市物語 折れた杖(1972年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

市にきられたサンシタが無痛で要領をえずおどろいたまま一瞬でしぬのがよい。これだけ芸達者なキャスティングなのにことごとく人形浄瑠璃のような無機的演技をほどこす監督カツシンはすごい。屋内シーンもあるのだが極端に顔だけアップにしまくるので場がわからなくなっている。そのぶん屋外といっても砂浜ばかりなのだがひるがえってロング撮影ばかりなので。物語すべてが砂漠でおきているようなパゾリーニな荒涼感いやそれをこえた虚無感がすごい。姉弟の弟の死のシーンなど手ブレをもちいる最新の胸糞映画演出をみせられているようでこれもすごい。その反面。知的障がい者がしこられ精液とばすのは一瞬のギャグで処理。やはりすごい。とにかくタイチキワコ母娘がこわすぎる。アクション映画というよりこの二人に市がのろわれただけの怪談映画にしかみえない。とにかくすごい。
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