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幸せのちからのlalalalabombaのレビュー・感想・評価

幸せのちから(2006年製作の映画)
2.0
今やドル箱スターのウイルスミス主演の18年前の作品。とても18年前とは思えないほどの昭和感。電話は公衆電話だし,ルービックキューブがはやっていると。

家賃も駐車違反の曝気も払えないほどの貧困生活で、奥さんは逃げ出してしまうが一人息子は自分で育てると意地を張り証券会社の仲介人目指して頑張る。
まず入社するために会社の役員へのアピールでルービックキューブをタクシーの中で解いて見せる。面接にスーツも着ないで作業着で現れてもそれをアピール材料とするアメリカンジョーク。おまけにはインターンの半年は無給なんていうのは21世紀のアメリカで許されたんだろうか?
とにかく貧乏から脱出するために男は仕事を求める。この辺見ていて「自転車泥棒」を思い出す。
ハリウッドであんな映画を作れるはずもないが,あんなラストになるのかとぼんやり考える。兎に角仕事を得るためだけに頑張る姿。それをどう感じるか,作り手はどう感じさせたいのか。
アメリカ黒人独特の我儘勝手と思えるほどの自己主張の強さに違和感を感じざるを得ない。
そもそも自分で蒔いた種じゃないか。
大切な息子のために頑張ってやっと証券会社に入社出来た。
え?入社するのが幸せのちからなの?
実話に基づ当てるらしいが、この人が独立して証券会社を設立したから成功者と言われるのだろうが,今サンフランシスコでは失業者が町に溢れホームレスとなりジャンキーで治安が悪くなっていると聞く。
これで感動できる人はよっぽど感性が豊かなんだろう。
俗人はこんなストーリーで感動なんて出来ないし。
20人の中から1人選ばれて社員になるだけで涙を流すのに共感は出来ない。使われていた古い曲のセンスが良かった。
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