きむ

幸せのちからのきむのネタバレレビュー・内容・結末

幸せのちから(2006年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

2018年の幸福度調査では日本は世界54位。
日本は何でもあるのにね。
ところで、幸せとは何だろう。

最初、主人公は、待ち行く人々が眩しく見える。
「なぜこんなに笑顔なのか」
「私はそんな顔が出来ない」
最後は自分に拍手を送りながら、人々の流れに溶け込んでいく。
そのとき彼は笑顔じゃなかった。
噛み締めているような、内側から抑えきれないエネルギーに満たされるような。

ただ努力したというわけではなく、彼は忠実だった。
与えられている状況に忠実だった。
便所で子どもを寝かしつけ、涙を流しながらも、走り続けた。

満たされていることが幸せではない。
何もないところに、恐竜が現れる。
愛する息子がいる。
数字に強い頭脳がある。
諦めない精神がある。
与えられている恵みに忠実なことこそが、幸せにつながる。
きむ

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