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きつねと猟犬のnamのレビュー・感想・評価

きつねと猟犬(1981年製作の映画)
3.9
「ディズニー隠れた名作。動物版RRRな友情と対立の物語」

ディズニーの中でもかなりマイナーな作品。
1980年台のちょうどウォルトの死後からリトルマーメイド の第二次黄金期の狭間の低迷期と言われる時期ですが、本作はディズニーアニメとしては貴重な作品です。

ウォルトの時代からディズニー初期のアニメーションを作品支えてきた伝説的な神アニメーター9人のことを「ナインオールドメン」と呼ばれて数々の印象的な作画は彼らの功績で、そんな彼らの引退作でもあるのが本作で、同時に新世代である後にリトルマーメイドを監督するロン・クレメンツやジョン・マスカー、ジョン・ラセターやブラッド・バード、ヘンリー・セリック、ティム・バートンも関わっていた新旧世代交代を象徴する作品です。

内容はとてもシンプルで猟犬ときつねの2人が幼少期の友情を育み、後に大人になりその立場から対立していく切ないストーリーです。そんなシンプルなストーリーながらディズニーの動物表現の集大成のようなイキイキとしたアニメーションが不思議と観ていられるのがディズニーマジック!

まるでRRRな友情と対立の感動的なストーリーと新旧アニメーターの世代交代という隠れた名作ぜひ観て欲しいです。
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