「人類史に残る兵器を作り上げた男の功罪」
池袋グランドシネマサンシャインのIMAXレーザーGTにて。
難解との前評判だったので、色々な方の予習動画やNHKの映像の世紀のオッペンハイマー回など予習はバッチリで臨みました。
そのため大まかなストーリー構成や時系列が複雑にシャッフルされてることは理解した上で臨めめたのでそこまで置いていかれることはなかった。
伝記映画という普通に描けば淡々と地味になりがちな題材を時系列をシャッフルする構成とテンポのいい編集、そして人物のクローズアップや実験のシーンに臨場感と迫力を持たせるIMAX映像とさすがのノーランでした。
ただどうしても3時間という尺の長さと会話劇中心の展開で今までの作品と比べるとエンタメ性が少ないのが意見が割れそうなところ。
ただオッペンハイマーという稀代の科学者の我々と変わらない弱い部分やどこか変わっている部分、そして原爆開発に至った背景と開発してしまった罪の意識に苛まれる苦悩など1人の人間ドラマとしては非常に見応えありました。
また今回のために開発させたというモノクロのIMAXの映像は非常に美しくこのフィルムで何か1作品観たいくらい圧巻の密度の映像でした。
会話劇中心なので他の作品ほどIMAX必須ではないものの音響がいい劇場でぜひ見てほしい作品です。