このレビューはネタバレを含みます
映像のインパクトには経験したことの無い衝撃を受けた。序盤の主人公の残忍さと悪質さに胸糞悪さを覚えた分、後半の仕打ちには可哀想というよりは胸がすく気分だった。洗脳という受動的な手段によって人間の能動的な行為、思考を完全に反転できるのか。この作品の主人公は悪行はできなくなったが、悪行ができない人を素直に善人と呼ぶことは無理だろう。洗脳後はただ自分を失い、中身がなくなってしまっただけに見えた。ではどうしたら更生させることができるのか。時間でしか解決できないのか。それはちょっとつまらないなあ。