凛太朗

天地創造の凛太朗のレビュー・感想・評価

天地創造(1966年製作の映画)
3.2
旧約聖書より創世記22章までの映画化作品。
監督及び、ノアの方舟で有名なノアとナレーションと神の声を演じるのはジョン・ヒューストン。
カインとアベルのカインはダンブルドア校長ことリチャード・ハリス。神の使者は「アラビアのロレンス』のピーター・オトゥールなどなどという、何気に豪華な面々であり、セット等も何気にお金掛かってそうなスペクタクル。更に音楽は日本の黛敏朗さん。
intermissionを挟む凡そ3時間の大作。だけど体感時間はもう少し長く感じてしまうくらいには冗長。アダムとイブとか、カインとアベルとか、ノアの方舟とか、バベルの塔とか、ソドムとゴモラとか、旧約聖書内で有名なエピソードであり、見所は多数ありそうなもんなんだけれど、正直エンタメとしては退屈かもしれない。教養としての鑑賞にはいいかもしれませんけどね。

バベルの塔の倒壊、更にはアブラムが神に生贄を捧げる辺りから何やら禍々しい雰囲気が出てきて神が悪魔的に思えてくる。
堕落しきって罪人だらけとなったソドムとゴモラを滅ぼすべく、アブラムから改名したアブラハムの元に神の使いがやってくるけど、目が怖いです。『プロビデンスの目』的な。神じゃなくて神の使いの目なのに。

うーん。神は気まぐれ!
凛太朗

凛太朗