咲

マイ・フェア・レディの咲のレビュー・感想・評価

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
3.8
花売りをしていた"粗野"な女の子を、舞踏会デビューさせるために言語学者が訛りの矯正と振る舞いの指導をする話。

全体的には満足感が高い。ミュージカル調で歌のシーンも多く、飽きない展開だった。
イライザが自身を過小評価しすぎないところが良かった。ちゃんと言いたいことは言うし、自分の足で立てると宣言した姿はかっこよかった。あとあの美しさは暴力的なのにそれで売らない姿勢も。

終わり方は個人的には不満。そこは颯爽と立ち去って、男尊女卑及び周りを見下す意識が強い教授に反省してほしかった。
イライザは立ち向かえるかもしれないけど完全モラハラ男でしょあれ…。
過剰に描いているとはいえ「女性はダメだ」を延々と話すシーンはウザすぎてスキップしたくなった。

仕草や話し方もあるけど、美しさって理屈を超えた圧倒的な武器だなと感じた作品。

あとfair ladyで美人とか容姿が美しいレディって意味があるらしい。「男性を魅了する」って含意があるっていう説もあるけど。面白いね。
咲