このレビューはネタバレを含みます
バラのつぼみ
23歳くらいで主演兼監督はすごい。
カメラワークも当時めちゃくちゃ斬新だったらしい。
大富豪ケーンの死際のことば「バラのつぼみ」の真相を確かめるために新聞記者が関係者に聞き込みする話。
結局意味するところは分からず、記者は「一言で人生は言い表せない」みたいに結論づけて、何じゃそりゃと思ったら
ラストシーンで「バラのつぼみ」と書いた木の板が、燃やして処分されるのがうつる。
???と思って調べたら、「幼少期に母親と別れるときに後見人を殴ったそり」らしい
他人への愛がなく自分ばかりだったケーンも、死際には母からの愛を思っていた、というラストで、そりを伏線に使うのあまりにも秀逸。
ただ、「映ったときにあの時のそり!!」と気づける人は少なそう…