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市民ケーンのkayupanのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
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新聞王チャールズフォスターケーンが亡くなり、最期の言葉を謎を突き止める。記者が当時の関係者に聞き取り、回想記録として断片的に描かれる。
ラジオドラマ作家だったオーソンウェルズ主演、初監督作。当時としては革新的な回想による脚本、撮影技法(パンフォーカス、長回し、ローアングル)が使われており、映画史に残る作品となるも、モデルとなったウィリアムランドルフハーストの怒りを買い(愛人の秘部の愛称を使ったことも一因らしい)、圧力をかけられアカデミー賞受賞は脚本賞のみだった。ジャンポールサルトルもその時間軸の散逸を批判したという。その後ヌーヴェルバーグにもつながる再評価で、現在に残る傑作とされている。
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