工藤蘭丸

いぬの工藤蘭丸のネタバレレビュー・内容・結末

いぬ(1963年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ジャン=ピエール・メルヴィル監督の暗黒映画。アラン・ドロン主演の『サムライ』や『仁義』などは昔テレビで観たことがあったけど、これは未見でしたね。

陰影をつけた白黒の映像や、気だるい音楽など、いかにもフィルム・ノワールという雰囲気だったし、ミステリアスなストーリーも興味をそそり、途中までは結構面白く観れていました。

だけど、あまりにもあっさりとしたネタばらしや、取って付けたようなどんでん返しは、少し雰囲気を損ねちゃったかな。脚本にもう一工夫が欲しかったような気がしました。

でも、ジャン=ポール・ベルモンドがシリアスな役をやっている作品というのは、あんまり観たことがなかったけど、意外とかっこ良くてびっくり。思えば、私も10代の頃はこういうフランス映画のかっこ良さに憧れて、トレンチコートなども買ったものでしたね。