1942年、太平洋戦争でも激戦地として有名なガダルカナル島の戦いをテーマとした作品。
ガダルカナル島に侵攻するアメリカ兵を描く内容ではあるものの、他の戦争映画と大きく異なり独白的に登場人物の心情を描いていく。
シーンや演出で客観的に心情を描く作品が多い中、本作は哲学的かつ詩の朗読のような、淡々とそして丁寧に兵士個人の内面を叙述していく。映像においても戦闘シーンの見ごたえもありながら、あくまで戦闘に重きを置くわけでなく、兵士の見る情景を映すシーンなども多い。
悲惨さや過酷さをただ映像で伝えるのではなく、兵士の心情を丁寧かつ美しく描いた作品であった。