第二次世界大戦末期、オランダを占領するナチスドイツと連合国軍の戦い、44年のスヘルデの戦いを題材とする作品。
ナチスの兵士、オランダのレジスタンス、連合国軍パイロットそれぞれの視点から、3者が交差していく様子を描くので場面の転換が割と多く、3視点分なので登場人物も多い。
描かれる舞台は一つの場面に収束するよう描かれるので迷子にはなりづらい、そして戦いに向けて展開していく様子を描くドラマ要素が多くを占める。
映像は質が高いものの戦時下のヒューマンドラマとしての趣きが強く、メッセージ性も展開も及第点といったところ。