Ag21

シン・レッド・ラインのAg21のレビュー・感想・評価

シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)
4.2
あまりに悲惨な出来事を見たはずなのに後になって思い出されるのは、戦場の丘に射す雲間からの光や、風が草を揺らし移動してくる景色なんかだ。

前半では戦争をする人間の醜さと、ガダルカナルの自然の美しさは対比として描かれている。だけどその自然の中にも悪がある事を徐々に見せられた気がする。(自然と共に生きる先住民達の中にも争いが見られるなど。)善悪を簡単に分けてみることが出来きない。
主役(?)のウイット二等兵の眼差しはどうにもならない現状への諦めのようであり、善も悪も含めて存在を許すようなものにも見えた。
あの不思議な光を湛えた瞳が忘れられない。
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